スモールスタートを考えてみる
スモールスタートを考えてみる
最近、サーバーレスに関しての登壇をさせていただいたときに新規の事業なので「スモールスタートで!」などと話しています。
そこで、スモールスタートあるあるとこうだったらいいのにという求めるスモールスタートを考えてみました。
スモールスタートあるある
- 予算と納期はスモール(作るものの規模は変わっていない)
- チーム人数だけスモール
- 要求の最初だけスモール(あとからこれもこれもと追加される)
- スモールスタートと言っているだけ
よく遭遇するのは「スモールスタートと言っているだけ」「要求の最初だけスモール」かなーと。。
なぜこんなことになるのか考えてみると
- 「スモールスタート」というと響きがよいしちゃんと『考えてるよ感』が出るということ
- どうしたらビジネスがスモールスタートできるかわからないけど「スモールスタート」と言っておけば予算がでやすいのでは
の2点が大きいのではないかな〜と感じています。
ただ、これは事業サイドの人が悪いということではなくサービスに関わる全ての人がちゃんとスモールスタートにするぞ!というスタンスが取れないことが一番の問題かもしれません。
この間「エンジニアとしてサービスに携わるときどうやってスモールスタートにするんですか?」って聞かれました。
そのときに答えた内容なのですが
- 要求定義から本当にやりたいこと、外してはいけないことを見極めてみんなの見れる場所に書き出します
- KGI(その事業・プロダクトの目標)を明確にし当初にかけられる予算のあたりをつけます
- 本当にやりたいこと、外してはいけないこと以外は基本的にmoreなので余裕がある状態にならない限り却下
チームの中で嫌われ者になったとしてもこれをやると余分なものを作らず・拡張性をもたせたサービスを最小限に始めることができました。
(まあ、口うるさいやつと思われる率は非常に高いですがw)
求めるスモールスタート
これは完全に個人的にこうであってほしいというものですが
- 本当にやりたいこと、外してはいけないことが明確になっていてそれ以外やらない
- 売上を上げるターゲット(性別、年齢、ユーザー像)が明確になっている
- 必須売上額が明確になっている
- 上記を満たすデバイスが明確になっている
- かけられる予算が明確になっている
- チームの人数は最小限(Sys:1〜2、Des:1〜2、Dir:1、事業サイド:1〜3、マーケター:1)
こんな感じならスモールスタートとして成立するのではないかなーと思います。
結構蔑ろにされやすいのですが売上を上げるターゲットが明確になっていないとデザインが曖昧になりやすく対応デバイス、ブラウザの幅が増えてしまいスモールスタートにならないと感じています。
最後に
今回はスモールスタートについて書きましたが、スモールスタートが必要な場合と最初からパワーを掛けて大きくつくる必要がある場合があると思います。
なので用法用量を適切に守ってスモールスタートを使うのがよいです。