SIerと事業会社シリーズ:転職は悪か?
SIerと事業会社シリーズ:転職について
最近周りで転職をする方、転職して自分の勤めている会社に入ってこられる方が多いなと感じています。
自分がこの業界に入ったとき転職やヘッドハント、引き抜きなどはタブー感があったのでちょっと振り返ってみようと思います。
自分が転職したときのやりとり
自分は前職では約100〜120名が所属するSIerに勤めていました。
自分が入社したときには50名程度の社員数だったのが、3年ほどで約100名にただそこからは中々トータル社員数が増えていきませんでした。
自分も増えないなー程度の他人事感でした。
というのも自分は1年の殆どで出向先で仕事をして本社に戻ることなど年に1〜3回程度、多い年で10回戻るか否かといったところだったので気持ちは完全に出向先の人になっていました。
まあ、そんな状態で8年ほど勤めていたのですが中々給与(手取り)が上がらない状態でした。(毎年評価や昇給額も伝えられませんでしたし、、)
そういうものかなーと思っていたところ、周りで転職する方が出てきて話を聞いたら給与の額がポンっと跳ねると笑(自分の周りの第1次転職ラッシュ)
そのときにこの業界は転職しないと給与はあがらないよーと言われ「へー」と思いつつ、そういえば8年勤めて手取り20万超えないんだよねーという話をしたところ「転職を真剣に考えたほうがいいよ!」と強い勧めをもらいました。
それをきっかけに当時の会社に「給与テーブルどうなってるの?」「毎年評価とか昇給額とか連絡ないけどどういうこと?」って話を突っ込んで役員の方まで巻き込み話をしてみた結果としてこの会社はダメかも。。。と思い退職届を出した上で転職活動を開始しました。
いちゃもんつけられたくなかったのと8年も勤めてたのでけじめとして退職届を出すまでは転職活動はしなかった感じです。
そこからエージェントに登録して動き出しました。
ヘッドハントとか引き抜きは悪か?
組織の上の方からヘッドハントや引き抜きをする会社を「信用できない!」とか「そんなことをするなんて信じられない!」などと悪者扱いをする発言をよく聞きます。
たしかに、組織のメンバーに対してヘッドハントや引き抜きをされることはマイナスだと思いますが果たして『相手が悪い』でいい話なのでしょうか。
個人的な意見になりますが、ヘッドハントや引き抜きがあり組織のメンバーがそれに応じてしまったのであればそれは自分の組織になにか不満・問題があったと捉えた方がいいと思います。
組織に不満・問題がなければそもそもそんなに簡単にヘッドハントや引き抜きに応じないのですから。。
不満・問題と簡単に書きましたがいろいろなものがあると思います。
- 給与額
- 業務内容
- 人間関係
- 勤務地
- 福利厚生
- etc...
もちろん所属しているメンバーのすべての希望・要望を満たす場所をつくることは現実問題として不可能だと思います。
ただ、そこを目指して企業努力、所属しているメンバーの努力を積み重ねていくことは可能だと思います。
もし一つ組織に対してアドバイスのようなものを送るとすればそれは「現状と努力している内容を事細かに所属しているメンバーに伝える努力を怠らないこと」かな。
最後に
「転職は悪か?」というタイトルの記事なので最後に個人的なものですが結論を出しておきたいと思います。
【悪ではない!】
以前の記事でも書きましたが、今の世の中は企業が社員を評価するという一方方向ではなく社員も企業を評価するという双方向の時代だと思います。
(そもそも互いに平等な契約に基づいて社員は所属していますしね)
社員が企業・組織を評価した結果そこから離れるという判断をしたのであれば、それは企業が社員を評価して給料をアップしないと判断したのと同じ(ような)ことだと思います。
転職という行為自体は個々人の自由だと思います。
企業・組織としては退職者を出さないための退職マネジメントが必要なのではないでしょうか。