ayumu_aoの日記

SIerから事業会社に転職したエンジニアが技術についてや組織論、本の話、今までの体験談などなどを個人的に垂れ流しています。

退職エントリをどう受け止めるべきだろうか?

最近ちょこちょこ退職エントリなどが話題になっているのでそれについて思うところをまとめてみました。

そもそも退職エントリってなんなのか

個人的な所感ですが退職者が内外に向けた遺書的なものかなと思ってます。
なので

  • もっとこういうことができたんじゃないか?
  • もっとこうしてほしかった!
  • 残していく人たちへ

というような内容が多いと思っています。
総じて、退職者が最後に企業・組織に対して遺す最後のメッセージ・最後の未練やこうだったらという希望を綴る内容になっているものが多いと認識してます。

なんでこんなに話題になるのか

これは、前述にも上げた内容の中でも「もっとこうしてほしかった」という部分が大きい場合がピックアップされて取り上げられやすいからだと思います。
人の不幸は蜜の味じゃないですけど、人の不備を見て共感したり・便乗したりするというのは自分はリスクをおわず正義の味方面ができるので気分良くなりやすいですしね(個人的にはかっこ悪いと思いますが)
インターネットの匿名性の負の側面が発露した結果じゃないかなぁ、なんて思ってます。
※ちなみにインターネットやSNS否定派ということではなく正しくリスクなどを認識すべきだろうと思ってるだけです

企業や残っている社員はどう受け止めるべきか

基本的には恨みつらみが書かれていたとしても改善点を教えてくれてありがとう!のスタンスにしていくのが良いと思います。
物事は人によって見えてる面も捉え方も全く違うので、すべての人に好意的に捉えられるのは不可能です。
ですので、「そういう風に捉えてたんだ、教えてくれてありがとう。何か改善できないかチャレンジしてみるよ」というスタンスで組織改善の案だしをしてくれたと思うのがよいです。

「なんでこんな事言うんだ!」や「わー問題だ!」「そんなことは事実無根だ!」なんてリアクションを返してしまうとイメージもよくないし、周囲もおもしろがって騒いでいく一方ですし。。

なぜマイナス面の多い退職エントリが出てしまうか

コミュニケーション不足 の一言だと思います。

企業と社員、上司と部下、評価者と非評価者、さまざまな立場と関係性があると思いますが正しい質と量のコミュニケーションが不足しているためにこの退職エントリブームが発生しているのではないでしょうか?
この手のコミュニケーションで目指すべきゴールは唯一つで 「お互いに納得できる」 という状態をつくるこです。
では、納得できる状態はどのようにつくるのかということですが「背景・経緯」といった情報を正しく開示することと情報を落とすタイミングを適切に選ぶことが大切です。
情報を受け取る側にとってどのようなタイミングでどんな内容の情報が降りてくるのかというほは非常に大切です。
渡す側の都合ばかり考えてそれを見誤ると往々にしてハレーションの原因となります。
直近も育休復帰後に異動・転勤の事例が出て。。。という話がありましたが、企業側の言い分としては育休前から決まっていたが育休に入ってしまったため明けたあとに連絡したといった感じだったかと思います。(違ってたらごめんなさい)
これも、育休に入ってしまったためとせずに育休中にも連絡は取れたはずですし、育休に入るということは子供に関して考慮しなければならない面などもあったはずですのでそのあたりの話し合いは早めに行えたはずです。
ぎりぎりになって行えば双方ともに納得などできるはずもなく喧嘩別れになってしまうのも当然のことかと。

参考

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法的な解釈というのもありますが、いくらそこに問題がないと言い張っても周囲からどう見えるかということも意識しなければならないのが企業として気をつけなければいけないことなのではないでしょうか。